2012年

8月

25日

憩いの杜

八重垣稲荷神社(小金井市)
八重垣稲荷神社(小金井市)

 8月24日、「森の地図・プロジェクト」のことで、小金井市役所の千葉氏にご挨拶と打ち合わせに行く。その後、武蔵小金井駅前から「農工大通り」を東京農工大・科学博物館をめざし自転車で移動していると、緑濃い神社を発見。間口はこじんまりとしているが、赤い鳥居が奥に続いていて思わず引き込まれてしまった。

 自転車を降り、境内に入ってみる。木々におおわれた石畳の道を奥へと進むと、所々に腰をおろして休める席とテーブルが設けられてあり、野の花を挿した花器がさりげなく置いてあった。ここは、お稲荷様の神社なのだが、雑木と野草につつまれた不思議な空間。まさに、きつねにつままれた気分になったのでありました。

 お参りをすませ帰ろうとすると、社務所のところで管理をされているご夫妻に遭遇。少しお話をさせていただきました。この場所には野草がなんと80種類ほど繁茂しているとのこと。奥の空間は、江戸時代ほぼそのままの状態ということなのです。ナットクです!神社の歴史や野草、野鳥のことが書かれた美しい毛筆の解説書や案内板は奥様の手によるもの。ご夫妻のこの神社に対する愛着がいたるところに感じられる素敵な場所でした。

 貴重なお話しともども誠にありとうございました。表に出て振り返ると、そこには「憩いの杜」と書いてあるのでした。

緑につつまれた参道
緑につつまれた参道
境内の木々
境内の木々
縁結びの樹
縁結びの樹
野鳥や野草についての案内板
野鳥や野草についての案内板
農工大通りに面した鳥居
農工大通りに面した鳥居

2012年

8月

18日

懐かしい景色

サトイモ畑と倉庫
サトイモ畑と倉庫

 8月17日、連日の猛暑が続く中、「森の地図・プロジェクト」のことで、吉祥寺にある「武蔵野市観光推進機構」の武藤事務局長にご挨拶と打ち合わせに行ってきました。その帰り自転車で移動中、JR中央線武蔵境駅北口近くで心惹かれる風景に出合いました。最初に由緒のありそうな石碑を発見。見入っていると、門の中から出て来た方のお言葉で中に入らせていただきました。するとそこは自分が生まれた場所(福島県会津地方の山の中)に瞬間移動したようなところ。農機具や作物が収納されていると思われる倉庫や畑、竹林、そしてとても風格のある母屋…。国木田独歩がこのあたりを散歩していたころは、多分こんな景色だったのだろうと実感のできる場所でした。武蔵境駅北口のにぎやかなスキップ通りのすぐ近くに、こんな空間があるなんて。驚きの発見でした。

 母屋にいらっしゃった奥様と少しお話をさせていただきました。畑は旦那様がやられていて、奥様はつい先日まで隣にあった銭湯を3代目ご主人としてキリモリされていたとのこと。その銭湯がやはり立派な唐破風造りの建物だったらしく、お見せできないのが残念とおっしゃっていました。うーむ、数か月早くこの場所にたどりついていれば…。とても残念でしたが、でも今日こんな素敵な場所を見れただけでも、充分幸せな気持ちになれました。

 突然お邪魔して大変失礼をいたしました。ご丁寧にお話しを聞かせていただき誠にありがとうございました!

最初に発見した石碑
最初に発見した石碑
竹林
竹林
風格のある母屋
風格のある母屋

2012年

7月

30日

ロンドン・オリンピック

▲テレビの画面を写真に撮ったもの。コッツウォルズ地方と推測される
▲テレビの画面を写真に撮ったもの。コッツウォルズ地方と推測される

ロンドン・オリンピックが始まりました。開会式のショーは盛りだくさんの内容で、英国の奥深さ、変化し続ける姿をいろいろと見ることができました。ショーの演出にもあったように「産業革命」で世の中は一変するのですが、一方で英国では「ナショナル・トラスト」という運動がおこり、自然豊かな地域を保護してきた歴史もあります。ショーの冒頭部分の田園風景の映像は、多分コッツウォルズ地方のものだと思います。ロンドンからテムズ河を遡ったオックスフォードの近くでしょうか?懐かしさを感じる景色に出会うことのできる場所です。話はもどりますが、ロンドン・オリンピック開会式会場に近ずくヘリコプターからエリザベス女王が飛び降り、パラシュートで舞い降りるシーンの演出には驚きました。

▲コッツウォルズの丘
▲コッツウォルズの丘

2012年

7月

26日

標識

早朝、久しぶりに野川の川辺を歩いた。そこで今まで目にしたことのない標識に出会った。最初は、寝ぼけた頭で何かの「道標」かと近づいたのだが、考えてみれば、こんなところに道標があるわけがない。表に回ってみると「右No5」と書かれてあった。やはりこれは道標ではなく、「標識」なのだろう。以下は推測です。ここは確か、草が生い茂っていた場所。この野川では、今でも子供たちが川に入って水遊びをする光景をよく見かける。多分、夏休みに入ったので公園の管理事務所の方が環境を整えるために草刈をしたのだろう。標識はその際の目印ではないのか。

▲以前の川辺
▲以前の川辺
▲すっきりした今日の朝の川辺
▲すっきりした今日の朝の川辺

私は、自然に近い景色を好む人間ですが、時にはこのように人の手が加えられて、すっきりするのも、清々しい気持ちになれてよいものだと感じたのでした。たわいのないつぶやきでした。

2012年

7月

22日

道標

▲国立天文台近くで出会った道標
▲国立天文台近くで出会った道標

道を歩いていたり、自転車で移動をしていると、いろいろな道標に出会う。

昨日、三鷹市にある「国立天文台」の近くでユニークな道標に出会った。富士山まで何キロという道標は、これまで何回か目にしたことがあるが、「エベレストまで4,990㎞」というものは初めてだった。この道標は、民家の敷地内に立てられていたものだが、こんなオブジェに出会うと何か重い現実をいっぺんに飛び越えたような気分になり、それだけで楽しくなる。作られた方に拍手!心から感謝いたします。富士山までは、81,5㎞、南極までは、13,440㎞でした。

▲天文台の中にある「水星」の道標。水星から金星までが、

5800万㎞と書いてあります。ピンときませんが。

2012年

7月

19日

はすの花

7月18日、梅雨明けの暑さ厳しい中、「ハス見本園」の一般公開に行ってきました。これは、西東京市にある「東大生態調和農学機構」(旧東大農場)でフィールドボランティアをされている北村様のご紹介によるもの。なんと200品種以上もの観賞用ハス(花ハス)が栽培されている見本園で美しい花々を堪能させていただきました。蓮はとても神秘的な花で、接していると何故か心が落ち着き、癒されました。19日(9時~12時)も公開されます。

▲大賀蓮(おおがはす)。東大教授、故大賀一郎博士が、2000年以上前の地層から実を発見。発芽、開花に成功して全国に広がったもの。

▲東大農場のハス見本園
▲東大農場のハス見本園

▲北村さん(右端)とお仲間の方々

東大農場は、中に入ると東京にいることを忘れてしまう素晴らしい空間。北海道の農場に瞬間移動してしまったような気分になります。広大な敷地とその景観、歴史的な建物、貴重な資料など探索レポートでいつか詳しくご紹介したいと思います。北村様、スタッフの皆様、ご親切にご対応いただき、ありがとうございました!

2012年

7月

18日

梅雨明け

▲梅雨明けの現場
▲梅雨明けの現場

7月17日、自転車で移動中に空を見上げるとおもしろい景色に遭遇した。青空と雲が半々状態なのです。右半分には比較的重い雲が残っているのに、左半分はスッキリとした青空が広がっている。自転車を降りてデジカメで撮影。その後三鷹駅から渋谷にある「日本地図センター」という所に行く。回遊用の本格的MAP制作資料として2万5千分の1地図を購入。19時近くに三鷹に戻る。再び、自転車で移動中、空には夕暮れのきれいな景色が広がっていた。

▲陸橋で撮影をする高柳氏
▲陸橋で撮影をする高柳氏

自転車を降り、近くに陸橋があったので、階段を登る。陸橋の上では、小学生もふくめて数人が写真を撮っていた。この陸橋は、小説家・太宰治が好んでいた場所で、JR三鷹電車車庫が下にあり、中央線の電車が行き来するのを見下すことができる。眺望の開けた風が気持ちよい場所。撮影者のひとり、高柳さんと少しお話ができた。高柳さんはこの陸橋の近くにお住まいで、この場所に来るお仲間も沢山いらっしゃるそう。今日は梅雨が明けたので写真を撮っているとのことでした。やっぱり、昼間見たあの空は、梅雨明けの現場(瞬間?)だったのだ。高柳さんは地域のことをよくご存知で人脈も広い方とお見受けいたしました。またお会いできれば、じっくりお話しをうかがいたいと思います。突然のことで大変失礼をいたしました。ご丁寧に対応していただき、ありがとうございました!

▲陸橋からの眺め

▲三鷹駅南口近くの中央通りにある「太宰治・斜陽」のレリーフ

2012年

7月

15日

7月15日

▲国木田独歩の詩碑(武者小路実篤書)
▲国木田独歩の詩碑(武者小路実篤書)

7月15日、お盆ですね。また今日は、日本の近代詩の先駆者、国木田独歩(1871~1908)生誕の日(明治4年7月15日)でもあります。詩集「独歩吟」の中で「山林に自由存す われ此句を吟じて血のわくを覚ゆ…」という言葉に出会ったのも、私が武蔵野の面影を探してみようと思った動機のひとつです。国木田独歩の詩碑は、JR中央線、三鷹駅北口そばにあります。

2012年

7月

12日

浴恩館公園

▲小金井市文化財センター(旧浴恩館)
▲小金井市文化財センター(旧浴恩館)

7月11日。梅雨の中休み、真夏のようなお天気となった一日。好天を活用して「武蔵野周遊MAP」制作のため、安全な道の調査に自転車で出かけた。途中、玉川上水の近くで「浴恩館公園」に寄る。以前偶然に立ち寄ったことのある公園だが、住宅地の近くで、突然、武蔵野の雑木林に迷い込み、さらにタイムスリップしたような感覚におちいる不思議な場所。前回は公園を散策しただけだったが、今回建物の中に入ってみた。ここは、下村胡人の「次郎物語」の舞台となった場所で、現在、小金井市が「文化財センター」として運営している。中はとても快適な空間で、展示も充実していた。特に興味深かったのは、明治時代に外国人が使っていたミショー型自転車を日本の鍛冶職人が、見様見まねで作った自転車。鉄と木で作られたもので、乗り心地が悪いので「がたくり」と呼ばれていたそうだ。また、歌川広重の小金井桜の浮世絵は、江戸時代のお花見の風俗がコミカルに描かれていて楽しかった。他にも見どころがいろいろ。ひっそりと落ち着いた空間で充実した時間を過ごせる、おすすめの場所です。いつか探索レポートで詳しくご紹介いたします。

▲ミショー型自転車
▲ミショー型自転車

2012年

7月

09日

クローバーの花

道端にクローバーが咲いていました。

「クローバーの茎にクローバーの花咲く。何の不思議もないように…」。

北原白秋「薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク ナニゴトノ不思議ナケレド…」のパクリです。クローバー、和名「シロツメグサ」。前回、四葉のクローバーを探したのはいつだったろうか…。それも忘れてしまった。ギネスのクローバーの葉数世界記録は、なんと56葉!岩手県花巻市のクローバー研究家、故小原繁男氏が自宅畑で発見したもの。驚きです。北原白秋のお墓は、府中市の多磨霊園の中にあります。

▲北原白秋と北原家の墓地
▲北原白秋と北原家の墓地

2012年

7月

07日

ブログ・スタート

▲多摩六都科学館
▲多摩六都科学館

 探索員Tです。これまで、「探索レポート」で散策や探訪のレポートを書いてきましたが、「武蔵野コッツウォルズ」ですることがホームページ(バーチャル空間)の構築から、リアル空間の構築に比重が移ってきました。そのため、探索レポート作成が滞り、記事ストックがありながら現在のところ、5月の途中以降アップできておりません。誠に恥ずかしいことです。これを少しでも解消するため、今後ブログとして「ミニレポート」をできるだけ瞬時にご報告したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 昨日、西東京市の「多摩六都科学館」に行って来ました。プラネタリウムのリニューアルオープンの試写会的なもので、とても、とても感動しました。世界最大級のドームで最新の機材を使い、1億4000万個の星を投影するというもの。宇宙旅行を疑似体験できる映像なども上映され、土星に接近して輪の中に入って行ったり、地球を太陽系、銀河系、大宇宙という視点で眺めたりする驚きの体験でした。大げさに言えば、自分の存在を大宇宙から眺めることができ、人生観が変わるような出来事でした。近日中に探索レポートでより詳しくご報告させていただきたいと思います。

今日は七夕です。お天気はあいにくの空模様ですが…。