中村研一記念「小金井市立 はけの森美術館」 2012年4月4日

中村研一記念「はけの森美術館」
中村研一記念「はけの森美術館」

春の大嵐が過ぎ去り、穏やかな陽ざしに恵まれて公園の桜の蕾が開き始めました。探索員Hは、小金井市中町にある「はけの森美術館」を探訪。この美術 館は、洋画家、故中村研一画伯の旧宅の隣に建てられたもので、武蔵野の面影を残すひっそりとした空間で、氏の作品や愛用した調度品などをゆっくりと鑑賞す ることができます。

 「料理して妻を待つ」-中村研一と日常のモチーフ-という企画展示(5月20日まで)に誘われて入館。1Fには、奥様がモデルの「婦人像」などの油絵と 自宅周辺の野の花を題材にした水彩画や手紙が展示。仲睦まじく暮らしを営んでいらしたご夫妻のご様子が伝わってきました。2Fに進むとますますびっくり。 画伯が絵付けをして日々使われていたと思われる皿やデミタスなどの食器、愛蔵本などが並んでいました。料理に関するエッセイも多数発表されていた氏の家庭 料理のレシピまで紹介されており、食いしん坊の記者にとって、まことに興味深いもの。温かな食卓とご夫婦の愛情に思いの膨らむ美術鑑賞の小さな旅でした。

 以下、写真でレポートいたします。

開き始めた野川公園の桜
開き始めた野川公園の桜
近くの道横の大木に貼られていたポスター
近くの道横の大木に貼られていたポスター
美術館の入り口
美術館の入り口
美術館でいただいたパンフレットの裏面とチケット
美術館でいただいたパンフレットの裏面とチケット
2F展示室の入口と画伯の彫像
2F展示室の入口と画伯の彫像
美術館裏の旧邸宅地に入る門
美術館裏の旧邸宅地に入る門
庭には水が湧き、風にそよぐ竹林にも癒される
庭には水が湧き、風にそよぐ竹林にも癒される
美術館の向かいには「はけの小路」が
美術館の向かいには「はけの小路」が
湧水の流れが近くの野川にそそいで行く
湧水の流れが近くの野川にそそいで行く