浴恩館公園

▲小金井市文化財センター(旧浴恩館)
▲小金井市文化財センター(旧浴恩館)

7月11日。梅雨の中休み、真夏のようなお天気となった一日。好天を活用して「武蔵野周遊MAP」制作のため、安全な道の調査に自転車で出かけた。途中、玉川上水の近くで「浴恩館公園」に寄る。以前偶然に立ち寄ったことのある公園だが、住宅地の近くで、突然、武蔵野の雑木林に迷い込み、さらにタイムスリップしたような感覚におちいる不思議な場所。前回は公園を散策しただけだったが、今回建物の中に入ってみた。ここは、下村胡人の「次郎物語」の舞台となった場所で、現在、小金井市が「文化財センター」として運営している。中はとても快適な空間で、展示も充実していた。特に興味深かったのは、明治時代に外国人が使っていたミショー型自転車を日本の鍛冶職人が、見様見まねで作った自転車。鉄と木で作られたもので、乗り心地が悪いので「がたくり」と呼ばれていたそうだ。また、歌川広重の小金井桜の浮世絵は、江戸時代のお花見の風俗がコミカルに描かれていて楽しかった。他にも見どころがいろいろ。ひっそりと落ち着いた空間で充実した時間を過ごせる、おすすめの場所です。いつか探索レポートで詳しくご紹介いたします。

▲ミショー型自転車
▲ミショー型自転車